駆け抜ける、日々

俺たち別れよう ネタバレ プロローグから第1章


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『俺たち別れよう』(さよなら初恋)というアプリが今人気だと聞いて
私もダウンロードしてみたら、見事にはまってしまいました。。
 
とっても単純なアプリなんだけど
とにかく絵がかわいい。。
 
絵の作者さんは深町なかさん、かな?
 
かわいい、ほのぼのとする絵を描く方です。
  

————————-
 
~プロローグ~
  

出会って、傷ついて
別れて、忘れて
 
そうやって人は強くなっていくらしい。
 
でも、それならば私は
強くなんてなれない。
 
というかなりたくもない。
 
忘れられるわけなんかない。
 
あなたがくれたもの。
 
あなたが残してくれたもの。
 
私は一生、抱きしめて生きるよ。
 
高校2年生の春。
 
私は初めて恋をして
初めて愛を知った。
 
 
「えー今日付けで
タクヤ君は転校となります。
 
一言挨拶を、と先生も言ったんだが
本人の希望もあって
登校はしないことになった。」
 
と先生は言った。

  
◆第1章◆
 相合傘

  
クラス替えが終わり
教室の中にグループができ始めた頃に
私は気づく。
  

いつもタクヤを目で
追っている自分に。
 
タクヤの顔をぼんやり眺めて
過ごす授業時間。
 
「つまり……だから……になって」
 
「この……はテストに出るぞ……」
 
先生が話す授業の声も遠くで響いて
ほとんど頭に入ってこない。
 
テスト大丈夫かな。
 
目にかかる黒い髪。
 
女の子のような顔立ち。
  

女の私がうらやましくなる程
きれいな顔をしていたタクヤ。
 
タクヤがクラスメイトと
話している姿を見たことはない。
 
いつも独りで行動していて
強そうなのにどこか寂しげなタクヤの
瞳に引き込まれていた。
 
初めて出会ったその瞬間から
きっともう恋に落ちてたんだと思う。
 
あれは梅雨の時期だったね。
 
傘を忘れてきてしまったタクヤが
下駄箱前で困っていたのは。
 
1傘?
 
大人に怒られた時のこどもみたいな
表情で立ちすくんでいた。
 
あの時、初めてタクヤが人間らしい
顔をしていたから
私思わず笑っちゃったよ。
  

梅雨時だっていうのに
傘持って来ていないのも
なんだか妙に面白くって。
  

「どうしよう……急に声かけたら
変に思われるかな……。」
 
私がなかなか声をかけられないで
柱の陰からタクヤを観察している。
  

まよう
 
でも今傘を開いて帰ったら
タクヤを無視する感じになっちゃうし
それにチャンスだ!
とも思って。
  

どうしよどうしよーって
私、勇気をふりしぼってたんだ。
 
男の子に声かけるなんて
したことないし。
  

「あの……タクヤ君……だよね?」

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雨はやむ気配もしないし
このままだと動けないまま
日が暮れちゃうと思って
私が思い切って話しかけた。
 
傘をさしてあげる
 
「えっと……一緒に入る?」
 
と傘をタクヤに見せる。
  

「……ありがと。」
 
タクヤは恥ずかしそうにうつむいて
一言だけ呟く。
  

それがタクヤの声を聞いた最初。
 
それだけで私は心臓が
止まっちゃうんじゃないかってくらい
ドキドキしたんだよ
  

私は玄関を出て傘を広げる。
 
「じゃ……ど、どうぞ……」
 
「うん……失礼します……」
  

タクヤは遠慮がちに近づいてきて
ひょいって頭を下げて傘に入る。
 
そしてすぐに傘を持ってくれる。
  

タクヤは背高いし、私が持ってたら
頭ぶつかっちゃうもんね。
 
「今日雨、強いね……」
 
「そうだね…」
 
そういえば
私の傘、花柄だった。
 
タクヤ恥ずかしかったかな。
 
ごめん。
  

そうして歩き始めたけど
私考えてみたら相合傘、初体験だ。

  
小学校の頃クラスメイトが
黒板に相合傘書かれて
ひやかされてたことを
突然思い出しちゃって
それでまた、顔が赤くなる。
 
周りからみたらカップルに
見えたりしちゃうのかな、って。
  

「あ、あの!ごめんね!!」
 
「え……何が?」
  

「なんかほら!
相合傘になっちゃって!」
 
「えっと、俺の方こそごめん」
  

あまりに恥ずかしくてうつむいてたら
赤信号渡りそうになっちゃって
その時タクヤに肩を掴まれる。
 
また顔が赤くなった。
  

強い雨で周りの音が聞こえない中
私はタクヤの息づかいだけに
耳を澄ませる。
 
世界にタクヤの私の
二人しかいないみたいで
相合傘の外が宇宙空間に
なったみたいで。
 
「好きです!大好きです!!」
  

私テンパって
思わず大声で叫んじゃった。
 
たぶん声震えてたと思う。
 
 
タクヤはいつも
眠そうな目をしていたけど
その時は、ぎょっとした目で驚いてた。
  

そのあと固まってたけど
すぐにいつもの寂しそうな顔に戻って
静かに首を横に振ったね。

  
きっとあの瞬間
数秒だっただろうけど
私にはとても長い時間に感じた。
  

恥ずかしさで
わけわからなくなっちゃって
傘をタクヤに無理やり押し付けて
雨の中走って帰った。
  

家に帰ってママに怒られる。
 
だって、上から下まで
びしょ濡れだったから。

  
タクヤは次の日
几帳面にたたまれた傘を私に返した。
  

「ありがと」
ってまた小さな声で呟きながら。

  
「ききききのう!
変なこと言ってごめんなさい!」
 
私はまたしてもテンパって
大きな声で謝ってしまう。
  

タクヤは優しい笑顔を浮かべて
自分の席に戻っていった。
  

しばらく胸がドキドキして
しょうがなかったけど
落ち着いてくると
タクヤが花柄の傘を持って
登校する姿を想像して
私はにやけてしまう。
  
————————-
 
はい、ということでプロローグから
第1章の文字起し終了です!(ふぅ)
 
喪失感から始まる物語。
 
タクヤは、主人公の女の子のことを
好きでも嫌いでもなさそう・・・?
 
なんで、タクヤは傘を持っていなかったの?
ただ忘れてしまっただけなの?
 
告白された時、
どうして悲しそうだったの?
 
・・・っと気になる方は
こちらの記事へどうぞ。笑

俺たち別れよう 第1章 タクヤ視点
 
タクヤ視点でのプロローグから第1章までの
エピソードが描かれております。
 
『え、タクヤ、傘持って来てたんじゃん』
ってね。笑
 
少女漫画でありがちな展開ですけど、
きゅんきゅんしちゃいます。
  

ということで、次の記事へと続きます~


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