駆け抜ける、日々

俺たち別れようのネタバレ 第3章 初デート


この記事は3分で読めます

今回も、俺たち別れようの文字起しの記事を書いていきます。
 
今回は第3章、初デートです^^
 
前回の詳細はこちらからどうぞ
俺たち別れよう 第2章 楽しいLINE
   

◆第3章◆
初デート
  

何度もメッセをやりとりして
ついに私はタクヤを
デートに誘いだすことに成功した。
 
タクヤが小さい頃に
お父さんお母さんと
一緒に行った思い出の遊園地。
 
電車の数駅のところだったけど
私一度も行ったことがなかった。
 
初デートの前の夜
興奮で全然眠れない。
 
早く寝ないと起きれないって
ずっと目を閉じてるんだけど
タクヤと一緒に遊園地にいることを
想像するだけで
どんどん胸が高鳴って
寝るどころじゃないよ。
 
遠足前の子供みたいだったの。
  
結局眠りに落ちたのは
深夜3時を過ぎてから。
 
テスト前日でもこんなに
夜更かししたことないよ。
 
こない・・・
 
私は寝不足の目をこすって
身支度を整えて駅に向かう。
 
駅についても、タクヤは居ない。
 
LINEで「着いたよ!」って送ったら
10分後くらいに
「ごめん寝坊した」って返ってくる。
  
ためいき

 

初デートで遅刻なんてひどいなぁ
って思いながら
駅のベンチで座って待っていると
タクヤの声がかかる。
 
「ごめん寝坊した!」
 
やっときた

  
「それはさっき聞いたよー」
 
「ほんとごめん」
 
「初デートなのにぃ……」
  
私はふくれていたけど
タクヤが肩にポンと
手を置いた瞬間に
全てを許してしまった。
 
「じゃ、いこっか。
駅はタクヤが覚えてるんだ?」
 
「それは大丈夫。まかせて」
 
改札を通って
停車していた電車に乗り込む。
  

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「ちょうど来ててよかったね」
 
「だね」
  
「私高校入って初めてだ、遠出」
 
「俺も」
 
電車の中でもタクヤは口数が少ない。
 
窓の外を眺めながら
私に相槌を打っている。
 
電車が目的の駅に到着し
ホームに降りると
タクヤは懐かしそうな目をした。
  
「ん?どしたの?」
 
「いや……なんとなく覚えてるな
って思って」
 
きっと小さい頃に両親と来た時の
ことを思い出していたのだと思う。
  
「懐かしい?」
 
「うん、懐かしい」
 
タクヤは私の目をじっと見つめて
思い出話をはじめる。
  
「俺さ、父親居ないんだ」
 
「……え?」
 
タクヤの突然の告白に
私は動揺してしまった。
 
「病気で死んじゃってさ」
 
「あ……そうなんだ……」
 
「遊園地一緒に行ってすぐ」
 
「うん……」
 
タクヤがまだ小学一年生の時
お父さんはこの世を去っていた。
 
数少ないお父さんとの思い出が
遊園地なんだとタクヤは語った。
 
「悲しいこと思い出させてごめん」
 
私は謝る。
 
でもタクヤは少し微笑みながら
 
「また来れると思ってなかったから
嬉しいよ」
 
と言ってくれた。
   

駅の改札を出て、案内板を頼りに
遊園地へ向かっていく。
  
道すがらタクヤはひとりごとのように
 
「あぁ、ここ……」
 
「まだあったんだ……」
 
と呟きながら周りを見回している。
 
学校では見たことのない
タクヤの興奮した表情を見て
私は今日が特別な日であることを
実感していた。
  

「今日は俺が」
 
遊園地のチケット売り場で
私がバッグから財布を取り出すと
タクヤは私の顔の前に
右手をビシッと出して、そう言った。
 
「え、でも、悪いよ。」
 
「大丈夫。
母さんから援助してもらいました。」
 
タクヤが恥ずかしそうに
1万円札を見せる。
 
私はそれを見て吹き出してしまった。
 
「お母さん太っ腹だね」
と言うと、タクヤは
「実際に腹も太い」と
珍しくジョークを返してきた。
  
タクヤのテンションが
いつもよりずっと上がっている
ことに気づく。
  

「今日は俺が、ってことは
またデートしてくれるの?」

  
私は少しからかってみたくなって
そう聞いてみたら
タクヤは聞こえないふりをしてたけど
耳が真っ赤になってたの
私は気づいてたよ。
   

ということで、タクヤとのデートが終わりました。
 
タクヤの父親は、病気で
亡くなってしまっていたことが分かり、、、
  
タクヤがデートに遅刻してしまったのがなぜなのか
気になる方はこちらからどうぞ。
俺たち別れよう、続編 第3章 楽しいLINE
  
いろいろ物語が動き始めましたが、
まだまだ続きます!


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