駆け抜ける、日々

俺たち別れよう続編、第3章 楽しいLINEの文字起し


この記事は4分で読めます

俺たち別れよう続編、第3章 楽しいLINEの文字起し

俺たち別れよう、続編の第3章の文字起しです^^
 
タクヤが、なぜサキにLINEを教えるのを
拒んでいたのかがこの章で分かります。
 
そして、なぜデートに遅れることになったのかも。。
 
 
気になる方は読んでみてくださいね。
 
 
続編の第2章はこちらからどうぞ
俺たち別れよう続編、第2章 相合傘

スポンサードリンク

◆第3章◆
楽しいLINE
 
「ありがと」
 
緊張して
それしか言えなかった。
 
「きのう!
変なこと言ってごめんなさい!」
 
サキは慌てたように言う。
 
その姿が可愛くて
少し口元がにやけてしまう。
 
サキはすぐに席に戻ってしまったけど
その日からサキは
よく話しかけてくれるようになった。
 
好きな食べ物とか
好きな本とか
休日の過ごし方とか
色んなことを質問してくれた。

 
 
タクヤ 無表情
  

スポンサードリンク

でも俺は、サキの顔を見ると
照れてしまって困るから
いつも雑な対応しかできなかった。
 
あの時はごめんなサキ。
 
サキのこと好きになりすぎていて
恥ずかしかったんだ。
 
 
 

「そういえば、なんであの時
傘持っていなかったの?」
 
ある日の昼休み
サキが思い出したように聞いてきた。
 
「え、なんで?」
 
「だって梅雨真っ最中だったでしょ?
たしか朝から降ってたし」
 
「あー、えっと……」
 
 

「なになに?」
 
サキは異様に食いついてきた。
 
「実は、犬が……ね」
 
「犬?」
 
「犬が迷子になっていて
で、濡れてたから貸した」
 
 

俺は観念して、犬の話を白状する。
 
「へ?貸したって?」

 
 
「いやだから、犬に、こう
傘を差し上げたというか、うん」
 
サキはまた大きな目を見開いて
俺を凝視する。
 
 

「ふーん、犬に、傘を」
 
「……そう、犬に貸し出した」
 
「ぷっ…ふふふ」
 
サキが笑い出す。
 
「タクヤって、驚くほど親切だよね!」
 
楽しそうな二人
 
 
サキは笑いながら褒めてくれた。
サキの笑顔は、誰よりも可愛い。
 
「タクヤ、やっぱりLINE教えてよ」
 
「俺あんまり携帯いじらないから」
 
俺はサキのメッセに気づかないで
無視してしまうのが恐かった。
 
 

嫌われたくなかったんだ。
 
「メッセだけだから」
  

「返事遅いから」
 
「いいよ!返事遅くても
既読無視しても許すから!」
 
 

俺はサキともっと繋がりたいという
思いに負けて、LINEを教えた。
 
メッセのやりとりが始まると
サキとの会話は、格段に増えた。

 
 
元々あまりスマフォを
いじらなかったけど
サキからのメッセが待ち遠しくて
一日に何度もLINEを開いた。
 
すぐに返信したい時に限って
病院に行かなくちゃいけなくなり
返事が遅くなったけど
サキのためにも
早く病気を治さなくちゃいけない。
 
 

初めて、自分の病と向き合うことが
できるようになっていた。
 
でもまだ、サキに病気のことを
話すのは恐かった。
 
心配させてしまうのが恐かったんだ。
 
 

だから、昔剣道をやっていた
 
という話題になった時に
病気のせいで辞めた、とは
言い出せなかった。
 
サキは俺の剣道着姿が見たい!
と、しきりに言っていたけど。
 
 

「タクヤは休みの日に何しているの?」
 
ある日サキからそんなメッセが来た。
 
俺は休みの日、ほとんど
家で本を読んでいた。
 
あまり激しく動いたりはできないから
必然的に読書好きになってしまった
だけなのだけど。
 
 

そんなことを返信していると
昔、父と母と俺の三人で行った
遊園地のことを唐突に思い出した。
 
 

「外遊びに行ったりしない?」
 
「外苦手」
 
「好きな場所とかないの?」
 
 

サキの質問に答えていくと
どういうわけだか、その遊園地に
二人で行くことが決まった。
 
 

あれ、これってデートになるのか?
 
いつの間にデートの話になったっけ?
 
俺は降って湧いた初デートの約束で
あっけにとられていた。
 
待ち合わせの場所と時間を
トントン拍子に決めていくサキ。
 
俺はまだ現実感が無かったけど
ベッドに入った途端
突然鼓動が早くなった。
 
明日デート……サキとデート!?
 
ようやく訪れた現実感で
ひとり布団の中でジタバタした。
 
 
 

寝覚めは最悪だった。
 
 

アラームの音で目が覚めた時
たまに襲ってくる薬の副作用が
やってきたと確信した。
 
 

ベッドから出ると足がふらつく。
 
吐き気もする。
 
いつもなら
一日家で寝ているレベルの
副作用がきている。
 
でも、今日はいつもとは違う。
 
 

サキとの初デートだ。
 
 
————————-
 
 
ということで第3章は
タクヤの病気についてかなり詳しく書かれた章でした。
 
タクヤは、初デートのときの体調が
最悪だったのですね。
 
俺たち別れよう、第3章 初デート
 
 
それでも、頑張って
なんとかやってきたタクヤです。
 
 

これからどうなるのか、
サキはタクヤの病気をいつ知ることになるのか。。
 
 


スポンサードリンク

あわせて読みたい

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

RETURN TOP