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モルディブで非常事態宣言はなぜ?大統領の弾劾裁判も?どうなる?

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モルディブにて大統領が
非常事態宣言をしました。
 
いったいなぜなのでしょうか?
 
気になったので調べてみました。

目次

モルディブで非常事態宣言はなぜ?

 

モルディブは
美しい海というイメージですよね。
 
 


 
 
インド洋の美しい島国、モルディブ。
 
 
しかし、こんなモルディブで
15日間の非常事態宣言が
発令されたのです。
 
 


 
 
 
非常事態宣言はモルディブの
アブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)大統領によって
2018年2月5日に発令されました。
 
 
非常事態宣言がなされた理由は
 
重武装した軍の部隊が最高裁に突入して
元大統領が逮捕されたりするなど
政治危機が深まっているからです。
 
逮捕された元大統領は
マウムーン・アブドル・ガユーム氏で
現在のヤミーン大統領に反対していて
ヤミーン氏の異母兄です。

 
 
現在、モルディブでは
政府と最高裁の対立が
かなり深まっています。
 
 
 
モルディブの最高裁は2018年2月1日に
現在政権を握っている体制に
反対する立場を表明していた一派である
反体制派9人の釈放を命じました。
 
 
さらに、与党を離党して
議員の資格を奪われた
12人の復職を命じたのです。
 
 
 
もし、本当にこれが実現してしまえば
議会で野党側が過半数を占めれば
現在の大統領であるヤミーン大統領
弾劾の可能性もあります。
 
 
弾劾とは
罪や不正を調べ上げて公開して
責任を問うことなので、もちろん
ヤミーン大統領は最高裁の命令に
応じることを拒否しています。
 
 
ヤミーン大統領は
2013年に大統領に就任。
 
 
大統領就任以降、ヤミーン大統領は
敵対する政治勢力のほぼ全員を
収監するなど何年にもわたって
反体制派の取り締まりを続けてきました。
 
 
日本ではあまり報道されてきませんでしたが
ヤミーン大統領のこの行動によって
モルディブの高級観光リゾート地としての
イメージが傷つけられてきたのです。
 

日本人が知らないモルディブの情勢

 
逮捕されてしまった元大統領の
マウムーン・アブドル・ガユーム
(Maumoon Abdul Gayoom)元大統領は
現在80歳です。
 
 
先ほども言ったように
ヤミーン氏の異母兄で
主要野党勢力と協力して
ヤミーン大統領に反対する運動を
行っていたことが原因のようです。
 
 
 
ガユーム元大統領の
娘ユムナ・マウムーン(Yumna Maumoon)氏は
ガユーム元大統領が首都マレの自宅から
連行されたとツイッターに投稿しました。
 
 
ガユーム元大統領は
警察に連行される直前に
自分の支持者に向けたビデオメッセージを
撮影してツイッターに投稿されました。
 
 
メッセージの内容は
 
 
 
私は逮捕されるようなことは何もしていない。
皆さん、決意をしっかりと持ち続けてください。
われわれは、現在取り組んでいる改革を
あきらめることはない

 
 
というものでした。
 
 
モルディブの政府報道官は
 

最高裁の命令は
国の最高法規である憲法に
公然と反抗するものだ

 
と主張しており
政府は平穏を促す意向です。
 
この異常な期間を通して
すべての国民と観光客の安全を
保証すると強調していますが
いったいどうなるでしょう。。
 
 
モルディブは2018年1月22日に
元大統領のモハメド・ナシード氏
訪問先のスリランカで記者会見を開いており
 
 

モルディブの土地を中国が奪い
主権を傷つけていると
非難していました。

 
 
モルディブは1192の島々からなりますが
少なくとも16の島を中国の関係者が賃借し
港湾開発やインフラ整備を進めている
といいます。
 
 
中国が土地を奪っていると
ナシード氏は主張しており
 

『これは植民地主義であり、
許してはならない』

 

『どんな国に対しても、
また外国からの直接投資に対しても
反対はしていないが、
自国の主権の放棄には反対する』

 
と強調しました。
 
 
モルディブは
不安定な情勢が続いていましたが
 
ナシード氏によると
モルディブの対外債務の
約8割は中国が占めているため
 
モルディブが返済に行き詰った場合などは
島やインフラ設備をさらに
中国に引き渡さざるを得なくなる
可能性があると指摘していました。
 
 
ちなみに、このナシード氏は
モルディブの初めて民主的な選挙によって
大統領に選出された方です。
 
 
しかし、2013年の選挙によって
問題の現在の大統領である
ヤミーン氏にわずかな差で敗れました。
 
 
選挙に敗れたナシード氏は
反テロ法違反の罪で収監されていましたが
これもやはり政治的な意図に
よるものなのでしょうか。。

 
 
 
モルディブ当局はその後
治療の名目でナシード氏の
英ロンドン行きを許可していました。
 
それから2年間、ナシード氏は
海外で亡命生活を送っている
とのことで
現在のヤミーン大統領がやはり問題
という感じがしますね。。
 
 
 
モルディブといえば
日本人は新婚旅行などで行きたい!
という方が多いですがこういった情勢が続くと
影響が出てきそうですね。

 
 

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